NOVEL[SHI-NO シノ 黒き魂の少女]

感情薄な黒長髪大黒目小学5年生、志乃ちゃんは主人公ではないのですが、彼女のと大学生の織り成すミステリー。
人の命とか主題にあって、あまり軽くはありませんが、読み口は重くありません。結構読みやすい。
志乃ちゃんは、小学5年生。だけど全く小学生っぽくない。
落ち着きすぎて、感情が薄くて、なんかそんな感じ。
だけど妙に惹かれちゃうのは、主人公だけではないですね。

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さて、ミステリ本編は置いておいて。中でところどころに出てくるパソコン用語というかインターネット用語というか。意外と深くて、知らない人は置いてけぼりです。
串を通してないとか、あまり日常用語じゃないよね…。

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志乃ちゃんの唯一(?)の弱点がグリンピース。
この小説の舞台は大阪なのですが、最後の方に突然、神奈川へ。
「新横浜から横浜線横浜駅へ」のくだりで、微妙に『横浜線横浜駅まで行かないんだけどね。』と地元民微ツッコミしつつも、地元が舞台だとちょっと嬉しいですね。
最後に、横浜とグリンピースをつなぐあの品物が登場して終了。
全体的にまとまってました。
最後の3行で主人公が繰り出した超寒ギャクで、「台無しだ!」と叫んでしまったのも味のひとつかもしれません。