MAX4コマ新旧

今日は、まんがタイムきららMAXより、荒井チェリーさんの4コマ漫画“ワンダフルデイズ”です。
唯一、まんがタイムきららMAXの創刊号より連載されていた作品でしたが、今月でついに最終回。
ちょっと、寂しいものがありますね……。
これで、最長連載作品が、○本の住人となりました。MAXらしいというかなんというか。

主人公の金子さちちゃんが暮らすことになったアパートには、なぜか妖怪がたくさん住んでいて。
住むことになった部屋にすら、座敷童(眼鏡、大人、男性)までいる始末。
他にも犬女やらろくろ首やら雪女やら猫又やら貧乏神やら、たくさんの女性妖怪がいるアパートですが。
あまり深く考えないさちちゃんは、なんとなく毎日を楽しく過ごしていたのでした。
そんな、妖怪日常系ほのぼの4コマです。
妖怪と人間の、恋愛模様的なお話が多かった気がしますね。
長期連載お疲れさまでしたー。

今日はもう1作品。おなじくまんがタイムきららMAXより、4224さんの“グレーゾーン”もご紹介。
4224さんと言えば、破天荒な4コマ“もっかい!”を連載していた訳なのですが。
今回はどんな型破りな作品なのかと思ったら…型破りではなく、枠無しでした。
単に枠が無いのではなく、1ページ(もしくは2ページ)を1枚の絵ととらえてその中に8コマ分の情報が詰まっています。
だから、ストーリー漫画ではなく、4コマ漫画なのですが、そもそも4コマ漫画の定義って言う物から考えさせられる、意欲作ですね…。
4コマかどうか微妙なラインだから“グレーゾーン”ってタイトルなんだろうなぁ。

また、絵の書き込みが半端ないです。効果線を効果的に用いていて、中世レトロ風をかもし出しているのですが。これ、すごい時間掛かってるよ…
タダでさえ、画面構成とかで、ネームも超時間掛かってるし。
これを描こうとした4224さんもすごいし、描かせて載せるのをOKした編集者さんもすごいと思う。
とにかく、4コマ史に残る1作だと思います。

しかし、手放しで誉められるわけでもなく、問題も幾つか…
4コマ漫画としては落ちが弱く、ストーリー漫画としてはストーリーが弱め…まぁ、実験的ということで手探りな所はあるのでしょうが、4224さんの前作に比べると話のインパクトは弱いんですよね。
そして、読み手にスキルが必要なこと。
4コマ漫画を読みなれていないと、そもそもセリフの読み順が分かりません。
私も、読んで内容を理解するのに、3回読み直してしまいました…
とにかく、一見の価値ありますので。4コマ大好きっ子は、今月のMAXを買う価値はあると思います。